11月30日(土)に、「令和6年度 地域福祉の集い」を開催しました。
この地域福祉の集いは、市民の皆様に地域福祉へ関心を持っていただくために、令和5年度から開催している事業です。
今年度は、「成年後見制度の利用のしかた~あなたらしい老後の暮らし・親なきあとのこどもの暮らし~」をテーマに、自身の老後や親なきあとのこどもの権利擁護について、地域で考え理解を深めるきっかけ作りとなるよう開催し、48名のご参加がありました。
当日は2部構成とし、講義、パネルディスカッション、意見交換等を実施し、有意義な集いとなりました。
第1部の講義では、成年後見制度の概要や役割、実務などについて、NPO法人はばたきソーシャルワークスの山口翔多氏よりご講義いただきました。
講師の山口氏は、社会福祉士取得後に障害者支援施設の生活支援員として勤務する中で「親なきあと」の課題等に直面し活動を開始されました。
現在は、成年後見人等として40件以上受任するほか、ご家族の遺言作成、相続手続きの実務に携わっています。
講義の冒頭では、「私たちが日々の生活を送るうえで様々な契約(法律行為)が必要となること」「判断能力が低下した際にどのように判断(意思表示)していくのか、それを支える制度の1つとして成年後見制度がある」ことに触れられ、実際の後見人業務の一例などを通して、成年後見制度への理解を深めることができました。
第2部では、山口氏のほか、実際にこどもの後見を申し立てた家族、蓮田市成年後見センター職員を交えたパネルディスカッションを行いました。
当事者と支援者双方の立場から行ったディスカッションでは、申立に至った経緯や実際の手続き、家族や支援者の想いなどを通じて、成年後見制度をより身近に感じることができました。
参加者からは、「制度の理解に繋がった。障がいのあるこどものことだけでなく、老後についても深く考える機会になりました。」などの感想が寄せられました。
今後も、多くの方々に地域福祉に関心を持っていただけるような企画をしていきたいと思います。
※当事業は、蓮田市中央公民館との連携事業です。
~当日の様子~